こんにちは。ママ大家です。
先日、子供(4歳)が初の溶連菌と診断されました。嘔吐が酷く、当初胃腸炎だと思っていたので、不意を突かれました。
罹って初めて溶連菌の事を詳しく調べ、実は恐ろしい感染症である事が分かったので、レポートします。
溶連菌とは?症状は?
自分の子供が初めて感染して、調べる人も多いんじゃないかと思います。
実際に、私は「溶連菌」という病気自体を、子供が3歳の時に知りました。子供に多くかかる病気という認識でしたが、大人も感染します。
5月頃から冬にかけて流行します。

要するに年中感染するって事か
溶連菌とは、正式には溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌で、α溶血とβ溶血を呈する2種類があり、後者でヒトに病原性を有するものは、A群、B群、C群、G群などです。溶連菌感染症の90%以上がA群によるものです。したがって、一般にはA群溶血性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌)による感染症を溶連菌感染症として理解されているといってもよいでしょう。主に“のど”に感染して、咽頭炎や扁桃炎、それに小さく紅い発疹を伴う猩紅熱といった病気を引き起こします。(引用:シオノギ製薬)
”のど”に感染して、代表的な症状は、発熱とのどの痛みです。風邪とは違って、咳や鼻水が出ないというのも特徴です。
しかし、我が家の場合は、38度以上の高熱と多少のどの痛みを話していましたが、訴えは主に「お腹痛い」だったので、溶連菌だとは思いもしませんでした。
調べてみると、こんなデータを発表している医院もあります。
(出典:みさとファミリークリニック)

「4」がウチの子の症状だ!
医師でも気付かない事が多いそうです。
「6」は私の過去の症状の様な…。胃腸炎の様な症状から咳が酷くなり、気管支喘息になりました…。ま、まさか…。
溶連菌の検査方法
インフルエンザが鼻の奥の粘膜から採取するのに対して、溶連菌はのどの粘膜から採取します。菌の住処がのどの奥って事ですね。
専用のキットで10分位で検査結果がでます。見た目はインフルエンザの検査キットと同じでした。
鼻であれ、のどであれ、この検査苦しいですよね…。大人になっても嫌です。

検査で吐きそうになる…。
症状を伝え、喉を診てもらったら、ドクターはすぐに

溶連菌ののどしてますね。検査します。
と言いました。
ドクター曰く、今期インフルエンザ患者と溶連菌患者数は同じ位だそうです。かなり流行っているって事ですね。
溶連菌は移る?
残念ながら、飛沫感染します。
子供が感染したら、大人兄弟ともにマスク着用。そして、子供が触った所を除菌ですね。タオルも同じものを使ってはいけません。
溶連菌に罹ったら、保育園(幼稚園)の登園可能時期は?
これに関しては、園の方針によります。
医師が発行した許可証がないと登園できない園もあれば、病院を受診した上で、親の判断で登園できる園もあるので、通われている園に確認してみて下さい。

菌を持ったまま登園してるかも?
厚労省と文科省のガイドラインです。
インフルエンザと違って、1週間外出禁止とかではないですね。
溶連菌は「人食いバクテリア」?!
野球ファンならご存知の方も多いと思いますが、埼玉西武ライオンズの森慎二投手コーチ(享年42歳)はこの溶連菌によって、2017年6月に亡くなっています。
正式名称は、「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」です。
A群溶血性連鎖球菌から「劇症型」へ重症化するのですが、なにをきっかけに重症化するのは未だ解明されていません。
初期症状は発熱や悪寒、体の痛みや腫れが起き、その後症状が急激に進行。血圧低下や多臓器不全からショック状態となり、発病後数十時間で死亡するケースも少なくありません。
3日前まで健康だった人が、突然亡くなる故に「人食いバクテリア」と呼ばれています。世界的にも増加傾向にあるそうです。
また、傷からも感染するので、
- 傷はすぐに、流水などでしっかり洗う
- 傷があるうちはプールや温泉、海を避ける(菌が入ってくることを避けるため)
- 傷に触れる可能性のある手や指先は、なるべく清潔に保つ
一般的に言われている事ですが、溶連菌が流行る時期は注意しましょう。
特に注意するべき人
- 免疫力が落ちる病気を持っている:肝硬変、慢性腎臓病、がん、糖尿病など
- 免疫抑制薬を服薬している
- アルコールの摂取量が多い
- ウイルス感染症に罹っている:インフルエンザ、水ぼうそうなど
- 妊娠中、あるいは出産直後
免疫が極端に落ちている人です。過度なアルコール摂取も免疫力を低下させます。
妊婦さんや出産直後で弱っている時も注意なんですね。

妊婦さんは徹底した感染症予防を!
溶連菌の感染源は?
さて、感染源はどこからやってくるのでしょうか。
考え方としては、2通りあります。
・公共の場での飛沫感染
・元々保菌者(健康保菌者)

溶連菌保菌者ってナニ?!
公共の場での飛沫感染
一般的には、こちらの方が可能性が高いですね。
溶連菌の潜伏期間は、2日~4日間です。
保育園や電車、おもちゃ売り場など、どこかで貰って来たって事ですね。
溶連菌保菌者である
元々溶連菌の保菌者は、健康保菌者と呼びます。
「溶連菌を持っているのに、症状が出ていない人」の事です。この健康保菌者はなんと15%~30%ぐらい居るとされています。
ということは、溶連菌の検査が陽性になっても、もしかしたら原因は別にあるかもしれない場合があるのです。

ややこしい…。
健康保菌者の場合は、別の病気の可能性がある
溶連菌の診断を受けて、薬をもらって帰ってきましたが、

明日以降も熱が下がらない場合は、インフルエンザや他の病気の可能性もあるので、再度受診してください。
と、言われました。溶連菌とインフルエンザのミックス?!と思いましたが、どうやら溶連菌保菌者の場合は、溶連菌が悪さをしているのか判断が付かないため、抗菌剤で解熱しない場合は、改めて別の検査をするって事でした。
溶連菌が悪さをしていなくても、溶連菌の検査をすれば陽性と出てしまうので、ややこしいですね。
溶連菌の抗体はある?
水痘やはしかなど、一度罹ったり、予防接種をしていると、身体の中に抗体が出来ます。永久ではないにしろ、大人になる位までは抗体によって、感染を防ぐ事が出来ます。
しかし、溶連菌の場合は、繰り返し感染します。インフルエンザと同じですね。きれいに毎年罹っているいる人居ますからね(笑)
溶連菌と診断されたら
10日間、1日3回抗菌薬を服用する必要があります。治ったら、もう服用しなくていいのではなく、全て飲み切らなくてはいけません。
そして、無事に薬を飲み終えても、1か月後に尿検査があります。
リウマチ熱や急性糸球体腎炎の合併症の心配があるからです。
まとめ
医師でも溶連菌の診断を誤る事もあるので、知識を付けて自分の家族は自分で守らないといけないなと思いました。
今の所、ワクチンも実用化されていませんし、予防法も手洗いうがいをして、免疫を下げない様にする事位しかありません。
疑わしい症状の場合は、自己判断は避け、医療機関を受診しましょう。
コメント